議論を制御する 2 ---目標状態は一つではない

Tue Mar 26 19:39:32 JST 2013 (modified: Tue Sep 19 13:17:34 JST 2017)
views: 1075, keywords:研究,議論制御工学 この記事は最終更新日が7年以上前のものです。

制御の目で見ると、議論には必ず目標が必要です。ただ、こういう話は「会議には目的が必要だ」と、目的(××の日付を決める)を一つだけにしてしまう話に陥りがちです。

乱暴に、会議中のある状態を一つの記号 s と表しましょう。このとき、s を目標の状態まで持っていく事が会議に対する制御の目的になります。制御するのは会議の参加者です。

離散系では「一つの状態」が存在しますが、我々の世界はもっと複雑です。(ここら辺、数学的にきっちり定義できませんが。)

仮に我々の世界が連続系だとすると、目的は、s をある領域 S_f (= set of final states)のどこかに到達するというのが正しくなります。つまり、目的の状態は一つではなく、ある縄張りのエリア内ということになります。

んで、この縄張りは複数あっても全く構いません。「顧客と仕事の打ち合わせをしていて、日付を決めるつもりが、それはできなかったけど仲良くなって飲みに行く。」も目標となりえます。ただ、そういうのは予測できないでしょうが・・・。自分の目に目標が最初から全部見えているとは限りません。

世の中は多様です。

もちろん、絶対に何かを決めるという目的を置く事はでき、そうした方がよいのですが、決めたからと言って杓子定規に考えず、もっとよいことが隠れてはいないか、自分の知らないことはないかと、考えながらいろいろ探っていかないと、思わぬ損をするかなと、思います。

いまいちこんな与太話にニーズがあるか分からずテンションが低いが、続く。

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