SoftwareDesign2月号にHaskellの記事を書いてかなり心臓に悪い。

Sun Jan 19 21:41:57 JST 2014 (modified: Tue Sep 19 13:17:34 JST 2017)
views: 1385, keywords:プログラミング,Haskell,SoftwareDesign,執筆,ご報告,記事 この記事は最終更新日が7年以上前のものです。

もうすぐ月曜日ですね・・・。上田です。

SoftwareDesignが土曜日に発売されました。特集は「関数型プログラミング再入門」ですが、この中で私、あろうことかHaskellを担当いたしました。

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正直に書いておくと、初めてHaskellのコードを書いたのが、USP友の会の記事「Haskell使ってコマンドを書いてみた(だれか助けて!)」を書いた2012年8月です。記事を読み返してみましたが、まだ遅延評価させる方法を知らずドタバタしてますね・・・。こんな状態からおよそ1年4ヶ月でこの重責を担ってしまい、正直、生命の危機を感じたのですが、とりあえずTwitter上では温かいお言葉というかお目こぼしをいただいておりまして、明日からも生きていられます・・・。

いろいろ事情があって、来年の今頃にはObjective-Cも書けるようになっていなければなりません。もともとWindowsでMFC派だった私が書いたことがあるはずがありません。論文とか本とか書かねばならんのに学習せねばならず、鼻血が出そうです。

SoftwareDesignの記事は、言語を覚えるというよりは言語の考え方を強調して書きました。これには次の狙いがありました。

  • 初めての人には、なんとなく荘厳な言語であることを見せる。そして
  • こわいひとたちに殺されない。(←これは完全にエゴですな。)

ものごとに興味を持ってもらうには、なるべく手取り足取り簡単な話から切り出す方法と、宗教家のように「なんだかよくわからないがなんだか凄そうだ」という印象を植え付ける方法があると考えており、私は普段前者なのですが、今回は後者をとりました。Haskellで手取り足取りしても、12ページではおそらく「じゃあなにがおいしいの?」を伝えるには中途半端になる恐れがあったからです。

しかし、Haskellのような言語は、とにかく便利なものを探して楽をしようとしている人には向いていないので、どうやって普及させたらよいのかよく分からんというのが正直なところです。たぶん、向いているのは「腰を据えて勉強するとそのうち楽になる」ということを知っている、かつ「腰を据えて勉強する方法を知っている」人たちなんだろうなと考えております。

「腰を据えて勉強する方法を知る」ためには、Haskellみたいなものはちょうどよい難しさで覚えることも少ないのでおすすめです。学生ならば、ちゃんとC++をやってポインタもいろんなパラダイムもおさえてくれと要求しときます。

今度、研究のために5年ぶりにC++でコーディングするので、今度はC++で仕事くれ。と言い残し、寝るますです。

おしまい。

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