日本機械学会教育賞(と戒め)
Sat Mar 6 23:38:36 JST 2021 (modified: Sun Mar 7 10:46:20 JST 2021)
views: 1156, keywords:ご報告 この記事は最終更新日が3年以上前のものです。
日本機械学会教育賞という賞をいただけることになりました。受賞理由は「翻訳書『確率ロボティクス』と書籍『詳解 確率ロボティクス』の出版およびウェブ上への教材の公開」です。いずれの本も多くの方のご協力を受けて出版したものですので、周囲の方に改めて感謝してます。
上田准教授が2020年度の日本機械学会教育賞を受賞しました。
— 千葉工大 未来ロボティクス学科 (@robo_cit) March 5, 2021
未ロボでは2008年度の米田教授以来です。
(と、自慢のためではなく学科のPRのために自分で書く上田。)https://t.co/wzp29rWFPd
昨日公開で、昨日から関係各所に連絡して、祝福を受けて、またお礼をして・・・を繰り返しています。私は研究というより教育がやりたくて大学の仕事を選んでますので、個人的には大変重みがあります。
で、しばらくはおめでとうありがとうをやっていていいと思うのですが、ここではちょっとひねくれた話を書き留めておかねばなりません。自分自身は賞に一喜一憂してはアカンと思って日々生きてますし、賞をとった人だからと他人をどうこう言うこともありません。賞の有無でやったことの本質が過去にさかのぼって変化するわけではありませんし、仕事は漠然と現在か将来の人々に評価されるのが民主的で、少数の権威者が評価するものではないというのが自分の考えです。過去の自分も言ってます。
何年か前にシェル芸大賞みたいなの考えたけど、賞を出すということ自体、権威の象徴なのでやめたです。
— 上田 隆一 (@ryuichiueda) October 5, 2020
自分がもっとちゃんとしてたら、そんな発想自体起こらなかったはずなんだけど。
賞って二重に栄誉を与える内輪にはあんまり意味のないもので、ほとんどの場合、単なる広報活動なんですよね。ノーベル賞はちと違うけど。
— 上田 隆一 (@ryuichiueda) October 5, 2020
(ノーベル賞も同じです。しかも4人以上が重要な仕事をしていても3人しかもらえないし。おかしなものです。)
そして、こうも書いているので、自分自身ではなく、過去の自分の仕事と、一緒に仕事をした方々のことをお祝いしたいと思います。
そんでもって、賞は人に与えるもんじゃなくて、その人と一緒に業績自体を祝うものだと自分は思っておりますです。
— 上田 隆一 (@ryuichiueda) October 5, 2020
自分自身は、さらに仕事を重ねていくしかないです。本日、新たな書籍の原稿を出版社に渡しました。これも多くの人に受け入れてもらえるといいなと思ってます。共著なので、これは賞をいただけると素直にみんなで喜べます。賞ください(何書いてるんだ)。
さらに過去にこんなことも言ってた
あんまり好きではないものの,賞はもらうといろいろ身軽になるのでもらえるものはもらいたい. #もらいたい
— 上田 隆一 (@ryuichiueda) October 19, 2019
いざもらうと、こんなこと過去に書いていたことに対して懺悔しかない・・・けど本音でもあります。