WindowsにWSLでLaTeX使う環境を整える(たぶんevinceがキモ)

Mon Mar 25 18:33:22 JST 2024 (modified: Sat Apr 6 01:47:13 JST 2024)
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 なんかよう知らんのですが、IEEEでOverleafがタダで使えねーとかいうツイートがあふれたので、 そんなもん使わないロートルのわたくしが、ローカルでLaTeXで書き物する環境の設定方法を書いておきます。 WSLとTeX Liveとevinceを使います。evinceが快適に開発するキモです。 evinceがなにか分からない人は読むといいと思います。

 「効率わりーよ」という文句については、上田がどれだけ筆が早いか、何冊LaTeXで本を書いているのか、よ~~~~く考えてから言ってください。(←なんでけんか腰なんだ???)

 まじめな話、原稿は画面を開いたらすぐ書けるのが重要です。いちいち重たいアプリとかネットアプリを開くのは、気分が乗っていればいいのかもしれませんが、そうでないときは「やっぱ書くのやめておこう」という負の動機にしかなりません。

準備

 まず、WSLをインストールします。 Microsoftのページ の指示に従いましょう。字を読むのが面倒という究極のものぐさの人のために、過去動画を撮ったことがあるので、それも掲載しておきます。ただ、やり方が古くなっている可能性もあります。

TeX Liveをインストールする

 ラブライブ!ではありません。TeX Liveです。 興奮しないでください。 落ち着いて次のように 全部インストールします

($マークは打たなくていいですよー)
   $ sudo apt update
   (パスワード打ってね)
   $ sudo apt install texlive*
   (なんか聞かれるのでYと答えましょう)
   (もうひとつWSLでUbuntuを開いて、先に下の「テンプレートを落としてくる」をやってもいいです)
   (ひたすら待つ)
   ・・・
   Building format(s) --all.
           This may take some time... done.
   Processing triggers for sgml-base (1.29.1) ...
   Processing triggers for libgdk-pixbuf2.0-0:amd64 (2.40.0+dfsg-3ubuntu0.4) ...
   Processing triggers for libc-bin (2.31-0ubuntu9.9) ...
   /sbin/ldconfig.real: /usr/lib/wsl/lib/libcuda.so.1 is not a symbolic link
   
   $

「全部インストールしたらSSDもったいない」は、 OverleafでネットワークとデータセンタのCPU無駄づかいしてた人が言ってはいけません。

環境を試す準備

 ロボット学会誌のテンプレートのページ から、「LaTeX2e クラスファイル(論文/一般記事両用)」にある

  • クラスファイル (UTF)
  • クラスファイルの解説 (UTF)
  • 「一般記事」の見出しの飾り(eps)

をダウンロードして試すことにしましょう。 URLが長いけど、ウェブページからコピーすればよいでしょう。右クリックで貼り付けられるような気がします(うろ覚え)。 次のように操作して、testの下に3つのファイルを置きましょう。


   $ mkdir test
   $ cd test
   $ wget https://www.rsj.or.jp/content/files/pub/jrsj/stylefile/JRSJ-latex2eutf/jrsj.cls
   $ wget https://www.rsj.or.jp/content/files/pub/jrsj/stylefile/JRSJ-latex2eutf/howtouse.tex
   $ wget https://www.rsj.or.jp/content/files/pub/jrsj/stylefile/JRSJ-latex2e/rsjarrow.eps
   ### lsして3つのファイルがあるか確認しましょう ###
   $ ls
   howtouse.tex  jrsj.cls  rsjarrow.eps

 また、

$ explorer.exe .

でWSLのホームをエクスプローラで開けますので、コマンドの操作が不安ならお使いください。 wgetを使わず、エクスプローラ上で上記の3つのファイルを保存してもよいでしょう。 また、この方法を知っていれば、秀丸エディタなどWindows側のエディタを使うことができます。

とりあえずpdfファイルを作ってみる

 testの中で、次のようにコマンドを打ちます。 面倒なので、これをコマンド一発にする方法は、また後日説明します。

platexは2回実行します。)
   $ platex howtouse.tex        #dviファイルを作ります
   $ platex howtouse.tex        #図番とか引用を正しくするにはもう1回必要
   $ dvipdfmx howtouse.dvi      #これがpdfを作るコマンド
   howtouse.dvi -> howtouse.pdf
   [1][2][3][4][5][6][7]
   308238 bytes written
   ### pdfができた!!!###
   $ ls howtouse.pdf
   howtouse.pdf

evinceをインストールして使う

 これで「どうやってpdfファイル見るの?」となると思います。 ひとつの方法はexplorer.exe .して、ダブルクリックでWindows側のビューワーを使うものです。 ただ、pdfが更新されても、自動的に表示を更新してくれないビューワーがほとんどだと思われます。

 そこで、WSLにevinceをインストールして使いましょう。


   $ sudo apt install evince
   (インストール作業)
   $ evince howtouse.pdf

これで次のように、pdfが閲覧できるようになります。

これでhowtouse.texファイルを適当にいじって、再度platex, platex, dvipdfmxしてみましょう。 自動的にpdfの表示が更新されるはずです。

おわりに

 あとはフォントをごにょごにょしたりコマンドたくさん打つのを楽にしたりといろいろやることがありますが、それはまたあとでということにします。 それから、LaTeXで論文書くような人がコマンド使えないというの、単なる食わず嫌いだと思うんですよね・・・。あ、シェル芸界隈でおせわになっているkanataさんが本を書いたので、これ買いましょう。

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ということで、アフィブログでした。現場からは以上です。

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