出版社に送る原稿には日本語と英単語の間にスペースを入れない方が良いらしいので贖罪のためにシェル芸やります。
Mon Oct 28 23:10:22 JST 2013 (modified: Fri Sep 29 21:38:45 JST 2017)
views: 1424, keywords:原稿,執筆,編集様に気に入られる方法,シェル芸 この記事は最終更新日が7年以上前のものです。
本日はFaceBook上で、「執筆者から受け付けてこれからDTPに流し込む原稿においては、日本語と英単語の間にスペースを入れられると面倒だ!」と編集を生業とするベテランかつ重鎮の方々からシュプレヒコールが上がりましたので、ここにつらつらぐだぐだとそのことについて書きます。
ここに書く事はそこでの議論の本筋とは関係ありません。自分の興味でつらつら書きます。ただそこでの会話をまとめたものになっているので、ここに書くのはちょっと申し訳ない気もします。ただ、面白かったので・・・。
なぜ面倒か?
まず、日本語と英単語の間にスペースが入るとなにが嫌なのかというと、DTPソフトに流し込むときにはこれを一つ一つとらなければならないそうです。なるほど。これは執筆者は知っておくべきです。もしかしたら出版社からいただく諸注意に書いてあるかもしれません。(←ちゃんと読みましょう for 自分)
LaTeXを使う人は普段は明示的にスペースを入れないと思います。次のように自動的にちょうど良い隙間ができます。
Wordもちゃんとスペースを入れてくれます。むしろスペースを入れるとあまり見栄えがよくありません。
スペース派の起源?
一方で、私は研究室で、英単語と日本語の間にはスペースを入れるように指導されました。たぶん、他の理系の人もそういう人、いるんじゃないでしょうか?私は、なにか昔の慣習が残っている(例えばタイプライター時代の名残)のではないかと考えました。
んで、議論の中で、「理科系の作文技術」がルーツではないかと教えていただきました。さすがプロ。
もちろん、この本は理系の人間のバイブルなので自宅にも有りましたが、p.168に、
1/2角ずつあけて、・・・ ローマ字綴りのことばは、そのことばの前後に
とありました。
この本が書かれたのは1981年です。私の出身研究室の本棚にあった、その頃の卒業・修士・博士論文はタイプライター打ちか、あまり機能の豊富でないワープロ打ちでした。そのちょっと前は手書きです。したがって「原稿」を誰かに出したり、プログラムにかけたりしないので自分でスペースを空けていたものと思われます。
議論には挙りませんでしたが、もう一つ、日本語版のmanも、スペースを空けています。これも下書きではありません。人が読む上ではスペースがあったほうがよいですね。
GREP(1) GREP(1)
名称grep, egrep, fgrep, zgrep - パターンにマッチする行を表示する
書式grep [options] PATTERN [FILE...]
grep [options] [-e PATTERN | -f FILE] [FILE...]
解説grep は、 FILE で名前を指定された入力ファイル (ファイルが指定されてない
file の部分に - が指定された場合は標準入力) を読み込み、与えられた
か、 PATTERN にマッチする部分を含む行を探します。デフォルト動作では、 grep
はマッチした行を表示します。
だいたいここら辺が自分でパブリッシュする原稿の習慣に引きずられて、編集者に送る原稿にもスペースを入れるようになったルーツと思われます。
一方、これは考え過ぎで「何も考えずにスペースを空ける人」もいるかと思います。と言いますか、わたし、reSTで書くときはたまにあけちゃうことがあります。懺悔っす。
お詫びに
こういうときは、コマンドで解決!ということで、スペースを取っ払うワンライナーを書いておきます。UTF-8で使えます。ただ、ソースコードとか埋め込まれた原稿だとうかつに変換できないんですよね・・・
uedamac:MEMO ueda$ echo "わたしは aho です。4 さいです。" |
sed 's/\\([^a-zA-Z0-9]\\) \\([a-zA-Z0-9]\\)/\\1\\2/g' |
sed 's/\\([a-zA-Z0-9]\\) \\([^a-zA-Z0-9]\\)/\\1\\2/g'
ahoです。4さいです。 わたしは
終わりに
ネタにしてしまったお詫びに、訴えておきます。
publishers に送る manuscripts には、Japanese と English words の間に absolutely スペースい れ な い で く だ さ い。
寝る。
追伸
これだけ人が来ていると間違えて踏む人いないかと、なんとなくアフィリエイトつけてみた。