Bashのリダイレクト(ニッチなもの含む)に関するメモ

Sun Sep 3 09:40:41 JST 2023 (modified: Sun Sep 3 11:13:56 JST 2023)
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矢印の種類

種類 文字
>, < 書き出し/読み込み
>>, << ファイルへの追記/ヒアドキュメント
<<< ヒアストリング
<> 読み書き
>| -Cオプションが設定されているときにファイルを上書き

<>の使い方

シェル・ワンライナー160本ノックに、次のような利用例が示されている。

$ exec 3<> /dev/tcp/f.ueda.tech/80        #このBashのプロセスのFD3を読み書きモードで開く
   $ echo -ne "GET /eki/ HTTP/1.0\\n\\n" >&3 # http://f.ueda.techにリクエストを送信
   $ cat <&3                                 #送られてきたデータを表示
   HTTP/1.1 200 OK
   Server: nginx/1.19.6
   (略)
   <!DOCTYPE html>
   (略。HTMLのデータが出力される)

&の使い方

用法 文字
&n n番のファイル記述子を指定 >&2, >>&2, <&4
&>ファイル名 標準出力と標準エラー出力をとりまとめてファイルへ出力 ls /etc/hostname jfoaoiae &>file
>&ファイル名 上の&>ファイル名と同じだが非推奨

<&nの使い方

$ rev 9<<<abc <&9
   cba

-の使い方

用法 文字
n<&-, n>&- n番のファイル記述子を閉じる >&-
<<- ヒアドキュメントで$のついた変数等を展開しない

ファイル記述子を閉じる例

$ exec 9</etc/hostname
   $ cat /dev/fd/9
   uedap1
   $ exec 9<&-
   $ cat /dev/fd/9
   cat: /dev/fd/9: そのようなファイルやディレクトリはありません

{varname}の使い方

用法 文字
{hoge}<file, {hoge}>file fileにファイル記述子を与えてhogeにその番号を格納

どういうこと?

  • 既存のファイルに入力用のFD割当
$ exec {hoge}</etc/hostname #bashのプロセスで/etc/hostnameにFD割当て
   $ echo $hoge                #hogeに番号が入る
   13
   $ cat /dev/fd/$hoge         #使ってみる
   uedap1
   $ exec {hoge}<&-            #閉じる
   $ cat /dev/fd/$hoge
   cat: /dev/fd/13: そのようなファイルやディレクトリはありません
  • 出力用のファイルにFD割当
$ exec {fuge}>~/file  #~/fileというファイルにFD割当
   $ echo $fuge          #fugeにFDが入る
   13
   $ echo aaaa >&$fuge  #FD使う
   $ cat ~/file         #ファイルに字が入る
   aaaa

参考: https://unix.stackexchange.com/questions/70963/difference-between-2-2-dev-null-dev-null-and-dev-null-21

リダイレクト用疑似ファイル

種類 指している対象
/dev/fd/fd ファイルディスクリプタ
/dev/stdin 標準入力
/dev/stdout 標準出力
/dev/stderr 標準エラー出力
/dev/tcp/host/port ネット上のポート番号(TCP)
/dev/udp/host/port ネット上のポート番号(UDP)
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